群馬県高崎市では、市内全中学校で中学2年生による連続した5日間の体験学習
                          「高崎市やるベンチャーウィーク
」という取り組みがあります。


 「地域の子どもは地域で育てる」をスローガンに、地域における豊かな体験を通して生徒に心豊かに『生きる力』
                育てようとするもので、新しい教育の創造を目指すものです。


 この5日間、子どもたちがふだん自分でやってみたいこと、地域社会のためになることなどにじっくりと取り組み、
将来に対して夢や希望を持てるようになって欲しいと願って行われています。


  悪戦苦闘して蒔いたオータムポエムの種がみごと発芽!  9月10日 強力な助っ人がやってきた!
 見てください!消費者交流初日8月23日に蒔いたオータムポエムの種が立派な苗になりました。不思議ですね〜。 1ミリ程の小さな種が20日間でこんなに大きくなるなんて・・・・定植の時を今かと待っているようです。第2回の消費者交流 「オータムポエムの定植」は中学生に手伝っていただきました。
 斉藤さんのお宅に、高崎市内の矢中中学校と倉賀野中学校から「やるベンチャーウィーク」の生徒達が、9月8日から5日間の予定で9人やって来ました。皆それぞれ、農業に興味を持った生徒達で、色々な農家の暮らし、作業を体験することを楽しみにしているようです。 
  う.う.う.腰が痛い・・・                       あ〜あ〜 体操服に泥が・・・
 前日に斉藤さんのご家族と生徒達が マルチはり をしておいてくれた田にいよいよ定植です。マルチの穴に水を注いで、土に苗を植えやすいように棒で穴を作り、定植して行きます。
 生徒の中には、「う・う・う・ 腰が痛い」 長時間辛抱強く、しゃがんでする作業の大変さに膝をつきながら苗を植える生徒も・・・
仕事を段取り良くする手順などを教えてもらいながら、
 「頑張れ!頑張れ!もう少し!だけど、おばちゃんはさ〜、あんたの体操服の泥の方が心配なんだけど・・・」 「へいき!へいき!いつも部活で汚れてるから!!」
「でも、野菜を育てるのってけっこう大変・・・」 生徒たちも色々感じることがあった様子で、和気あいあいと作業が進みました。
  し か し  暑 い!・・・                      マルチの上で苗の葉がやけていく!
本来ならば朝夕の涼しい時間帯に定植をすれば良いのですが、そんなことは言っていられません。「強力な助っ人が手伝ってくれる時間にしなければ・・・」
 しかし、 マルチの上に苗の外側の葉っぱが付いたところが「じ.じ.じ〜」とフライパンの上のように焼けてくるしまつ・・・おもわず 「斉藤さん、苗が煮えっちゃうよ〜」 「だいじょうぶだよ!芯葉がしっかりしているから。」 生徒たちも 「枯れちゃったら俺達の責任かね〜」 と心配そう。 「あ〜あ〜どうか無事に定植しくれますように。」
  ばんざーい! うまそー!                      たくさん届けられた差し入れに大満足!
ご苦労様でした。楽しみにしていたおやつの時間です。消費者の方(近所のお母さん)が焼きたてのパンを持ってきてくれたり、アグリのメンバーからスイカや山菜おこわ、手打ちうどんが届き、子どもたちは大喜びでした。農家一軒だけで生徒たちを受け入れることは大変なことですが、周りの暖かい手助けにより、ゆとりを持って受け入れることが、「地域の子どもは地域で育てる」との言葉の意味を強く感じさせられました。
「強力な助っ人」の生徒たちを、11月末の収穫感謝祭に招待する約束をしてありますが、今から楽しみにしてくれています。